第106回薬剤師国家試験
◆ 問131
化学物質の主な有害作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
塩化ビニルモノマーは、膀胱がんを引き起こす。
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フェニトロチオンは、近位尿細管細胞に蓄積して腎障害を引き起こす。
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アスベストは、肺がんや悪性中皮腫の原因となる。
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ベンジジンは、造血機能障害を引き起こす。
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シアン化水素は、シトクロムオキシダーゼを阻害して細胞呼吸を停止させる。
◆ 問131
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3、5
1 誤
塩化ビニルモノマーは、シトクロムP450によりエポキシ化を受けエポキシドとなり、肝・胆道系がんを引き起こす。
2 誤
フェニトロチオンは、シトクロムP450により酸化的脱硫反応を受けオキソン体となり、アセチルコリンエステラーゼを阻害することで副交感神経症状、筋症状、中枢神経障害を引き起こす。
3 正
アスベストは、肺線維症、肺がんや悪性中皮腫の原因となる。
4 誤
ベンジジンは、膀胱がんを引き起こす。
5 正
シアン化水素は、細胞のミトコンドリアに存在するシトクロムオキシダーゼを阻害して内呼吸を停止させる。