第106回薬剤師国家試験

◆問322-323

 58歳男性。不眠のため心療内科を受診し、以下の処方箋を持って保険薬局を訪れた。薬剤師がゾルピデム錠の添付文書を確認したところ、ゾルピデム錠は向精神薬であり、医療保険制度上、30日の処方日数の上限があることが判明した。
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◆ 問322


◆ 問323

 我が国の医療保険制度において、向精神薬以外にも、長期投与に注意を要するために、処方日数の上限が設けられている医薬品はどれか。2つ選べ。
  • 麻薬
  • 特定生物由来製品
  • 放射性医薬品
  • 毒薬・劇薬に指定されている医薬品
  • 薬価基準収載の翌月の初日から1年未満の新医薬品

◆ 問322

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


ゾルピデム錠は投与日数の上限が30日であり、60日分調剤することはできない。本剤が60日分処方された場合には、投与日数の上限がない薬剤に変更する、または、疑義照会して投与日数を30日に変更してもらう必要がある。

◆ 問323

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


 処方日数に上限が設けられている医薬品には、麻薬(14日、30日制限)、向精神薬(14日、30日、90日制限)、薬価基準収載の翌月の初日から1年未満の新医薬品(14日制限)がある。