第106回薬剤師国家試験

◆ 問337

眼瞼痙れんの診断によりA型ボツリヌス毒素製剤の治療が開始となった。そこで、使用経験のある薬剤師が未経験の薬剤師に、その薬剤調製時の注意事項について指導することになった。本剤の取扱いについて、適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 溶解前は常温に保存する。
  • 保存剤を含んでいないが、溶解後3日以降も使用できる。
  • 溶解後の保存は冷凍を避ける。
  • 残った薬液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えて失活させる。
  • 溶解時に激しく攪拌し、泡立てると効果が増強するので避ける。

◆ 問337

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


1 誤
本剤は5℃以下で保存する必要がある。

2 誤
本剤には保存剤が含まれていないので、調整後は速やかに使用する。

3 正
調整後は凍結させない。

4 正
残った薬液は、0.5%次亜塩素酸ナトリウムを加えて失活させた後、密閉可能な廃棄袋または箱に廃棄する。

5 誤
溶解時には、変性する(効果が減弱する)ため、泡立ちや激しい攪拌を避ける。