第107回薬剤師国家試験
◆ 問112
血小板に関わる分子についての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
セロトニンは、血管の損傷部位で活性化された血小板から放出される。
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セロトニンは、血小板のホスホジエステラーゼを活性化して、血小板凝集を抑制する。
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アデノシン二リン酸(ADP)は、血小板内のイノシトール三リン酸(IP3)量を増加させ、血小板凝集を促進する。
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トロンボキサンA2は、血小板内のCa2+濃度を上昇させ、血小板凝集を促進する。
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プロスタグランジンI2は、血小板内のサイクリックAMP(cAMP)量を減少させ、血小板凝集を促進する。
◆ 問112
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、4
1 正
血小板は、血管の損傷部位で露出したコラーゲンに粘着すると活性化される。活性化された血小板からは、セロトニン、ADP、トロンボキサンA2が放出される。
2 誤
セロトニン、トロンボキサンA2は、血小板内のイノシトール三リン酸(IP3)量を増加させることにより血小板内のCa2+濃度を上昇させ、血小板凝集を促進する。
3 誤
アデノシン二リン酸(ADP)は、血小板内のcAMP量を減少させ、血小板凝集を促進する。
4 正
解説2参照
5 誤
プロスタグランジンI2は、血小板内のcAMP量を上昇させ、血小板凝集を抑制する。