第107回薬剤師国家試験
◆ 問115
テロメアに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
テロメアは、染色体の末端に存在し、特定のDNA塩基配列の繰り返し構造を含む。
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テロメアを開始点としてDNAが複製される。
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生殖細胞系列の分裂時には、テロメアは短縮する。
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多くのがん細胞で、テロメアを伸長させるテロメラーゼが発現している。
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テロメア伸長の鋳型として、tRNAが利用される。
◆ 問115
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、4
1 正
テロメアは染色体の末端に存在し、特定のDNA塩基配列が繰り返し続いている構造を有しており、染色体の安定性に関与している。
2 誤
テロメアを開始点としてDNAは複製されない。なお、DNAの複製は複製開始点から開始される。
3 誤
生殖細胞、がん細胞では高いテロメラーゼ活性が認められており、生殖細胞、がん細胞の分裂時には、テロメアの長さは維持される。なお、正常な体細胞では、テロメラーゼ活性がほぼ無いため、分裂時にテロメアは短縮する。
4 正
解説3参照
5 誤
テロメア伸長の鋳型として、テロメラーゼが有するRNAが利用される。