第107回薬剤師国家試験
◆ 問127
食物繊維に関する記述のうち、正しいのはどれか。-
水溶性のものと不溶性のものがある。
-
ヒトの消化酵素で消化されず、腸内細菌によっても分解されない。
-
セルロースとリグニンは、どちらも多糖である。
-
天然の食物繊維は植物性食品由来であり、動物性食品由来のものはない。
-
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」において、食物繊維には目標量が設定されている。
◆ 問127
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、5
1 正
食物繊維は、一般にヒトの消化酵素で分解されない食物中の難消化性成分の総称であり、水溶性のもの(寒天、アルギン酸など)、不溶性のもの(セルロース、リグニンなど)がある。
2 誤
食物繊維はヒトの消化酵素で消化されないが、一部は腸内細菌で分解される。
3 誤
セルロースは、直鎖状の多糖であるが、リグニンはフェニルプロパン重合体であり、多糖ではない。
4 誤
天然の食物繊維は、植物性食品由来のものと動物性食品由来(甲殻類に含まれるキチンなど)のものも存在する。
5 正
食物繊維の摂取量と生活習慣病発症予防に相関性があることに基づいて「日本人の食事摂取基準(2020年版)」において、食物繊維には目標量が設定されている。