第107回薬剤師国家試験

◆ 問154

中枢性及び末梢性筋弛緩薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • エペリゾンは、γ-アミノ酪酸 GABAB受容体を遮断して、脊髄における多シナプス反射を抑制する。
  • チザニジンは、アドレナリンα2受容体を刺激して、脊髄反射を抑制する。
  • ダントロレンは、神経筋接合部のアセチルコリン NM受容体を刺激して、持続的な脱分極を引き起こす。
  • ロクロニウムは、神経筋接合部のアセチルコリン NM受容体を競合的に遮断する。
  • A型ボツリヌス毒素は、筋小胞体のリアノジン受容体に作用して、Ca2遊離を抑制する。

◆ 問154

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


1 誤
エペリゾンは、多シナプス反射、単シナプス反射を抑制し、筋弛緩作用を示す。

2 正
チザニジンは、中枢性α2受容体刺激薬であり、脊髄反射を抑制する。

3 誤
ダントロレンは、横行小管(T管)から筋小胞体への興奮伝達を抑制し、筋小胞体からのCa2の遊離を抑制することにより筋肉を弛緩させる。

4 正
ロクロニウムは、神経筋接合部のNM受容体へのアセチルコリンの結合を競合的に遮断することにより、筋弛緩作用を示す。

5 誤
A型ボツリヌス毒素は、運動神経終末からのAChの遊離を抑制し、神経伝達を抑制することにより筋弛緩作用を示す。