第107回薬剤師国家試験
◆ 問155
全身麻酔薬及び催眠薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
ゾピクロンは、メラトニンMT1受容体を刺激して、概日リズムを整える。
-
ミダゾラムは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体の活性化を増強して、鎮静作用を示す。
-
デクスメデトミジンは、オレキシン受容体を遮断して、睡眠・覚醒サイクルを正常化する。
-
ケタミンは、グルタミン酸NMDA受容体を遮断して、鎮痛作用を示す。
-
チオペンタールは、オピオイドμ受容体を刺激して、短時間の麻酔作用を示す。
◆ 問155
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2、4
1 誤
ゾピクロンは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、Cl-チャネルの開口を促進することで、催眠作用を示す。
2 正
ミダゾラムは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、Cl-チャネルの開口を促進することで、鎮静作用を示す。
3 誤
デクスメデトミジンは、アドレナリンα2受容体を刺激し、ノルアドレナリンの放出を抑制することで鎮静作用を示す。
4 正
ケタミンは、グルタミン酸NMDA受容体を非競合的に遮断して、鎮痛作用を示す。
5 誤
チオペンタールは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体のバルビツール酸結合部位に結合し、Cl-チャネルの開口を促進することで、短時間の麻酔作用を示す。