第107回薬剤師国家試験

◆ 問191

B型インフルエンザに続発するライ(Reye)症候群に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 異常型プリオン蛋白が脳内に蓄積して発症する。
  • 肝障害を伴う急性脳症である。
  • 血糖値の上昇がみられる。
  • 重度の黄疸がみられる。
  • 小児の場合、アスピリンが治療に用いられる。

◆ 問191

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


ライ(Reye)症候群は、主にインフルエンザウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのウイルス感染症に続いて起こる急性脳症や肝臓の脂肪沈着を引き起こす症候群であり、小児においてウイルス感染中にアスピリンを服用することで誘発されることがある。
1 誤
異常型プリオン蛋白が脳内に蓄積して発症するのは、クロイツフェルト・ヤコブ病である。

2 正

3 誤
ライ症候群では、ミトコンドリアの脂肪酸のβ酸化障害が示唆されており、糖新生抑制による低血糖が現れることがある。

4 誤
ライ症候群では、急激な肝機能低下を呈するが、黄疸は認められにくい。

5 誤
前記参照