第107回薬剤師国家試験

◆問226-227

早期の大腸がんは症状がないことが多く、便潜血検査が早期発見に有効であることが知られている。以下の表は、免疫学的便潜血検査による大腸がんのスクリーニング結果を示したものである。

107回問226-227画像1

◆ 問226


◆ 問227

図は、大腸がんの多段階発がんの過程を示したものである。「A」及び「B」に該当するがん抑制遺伝子の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。

107回問226-227画像3

◆ 問226

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1


スクリーニングに用いる検査において、有効性を調べる指標に感度と特異度がある。
感度:疾病罹患者のうち、検査で陽性と判定された者の割合

107回問226-227画像1

特異度:疾病非罹患者のうち、検査で陰性と判定された者の割合

107回問226-227画像2

◆ 問227

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


がん組織の形成には、がん遺伝子(がん原遺伝子)、がん抑制遺伝子の変異が関与している。大腸がんの多段階発がんにはがん抑制遺伝子がん遺伝子(KRAS)、(APC、p53、DCC)が関与している。
APC遺伝子に変異が生じると、大腸粘膜が過形成され、次に腺腫が現れる。さらにKRAS遺伝子の活性化、p53の変異により粘膜内がんが現れ、DCCの変異の結果、浸潤性がんが現れる。