第108回薬剤師国家試験

◆ 問152

自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • シロドシンは、アドレナリンα1A受容体を遮断して、前立腺部の平滑筋収縮を抑制する。
  • エチレフリンは、アドレナリンβ1受容体を遮断して、心拍出量を減少させる。
  • リトドリンは、アドレナリンβ2受容体を刺激して、子宮平滑筋を弛緩させる。
  • グリコピロニウムは、アセチルコリンM3受容体を刺激して、気管支平滑筋を弛緩させる。
  • セビメリンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、唾液分泌を高める。

◆ 問152

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


正:[シロドシンは、アドレナリンα1A受容体を遮断して、前立腺部の平滑筋収縮を抑制する。]
 シロドシンは、アドレナリンα1受容体遮断薬であり、アドレナリンα1A受容体を遮断して、前立腺部の平滑筋収縮を抑制する。

誤:[エチレフリンは、アドレナリンβ1受容体を遮断して、心拍出量を減少させる。]
 エチレフリンは、アドレナリンα、β受容体刺激薬であり、アドレナリンβ1受容体を刺激して、心拍量を増大させる。

正:[リトドリンは、アドレナリンβ2受容体を刺激して、子宮平滑筋を弛緩させる。]
 リトドリンは、アドレナリンβ2受容体刺激薬であり、アドレナリンβ2受容体を刺激して、子宮平滑筋を弛緩させる。

誤:[グリコピロニウムは、アセチルコリンM3受容体を刺激して、気管支平滑筋を弛緩させる。]
 グリコピロニウムは、アセチルコリンM3受容体遮断薬であり、アセチルコリンM3受容体を遮断して、気管支平滑筋を弛緩させる。

誤:[セビメリンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、唾液分泌を高める。]
 セビメリンは、アセチルコリンM3受容体刺激薬であり、アセチルコリンM3受容体を刺激して唾液分泌を高める。