第108回薬剤師国家試験
◆ 問155
中枢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。２つ選べ。-
メチルフェニデートは、ノルアドレナリンやドパミンの再取り込みを阻害することで、覚醒作用を示す。
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カフェインは、キサンチンオキシダーゼを阻害することで、中枢興奮作用を示す。
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フルマゼニルは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体のGABA結合部位を遮断することで、呼吸を促進する。
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グアンファシンは、アドレナリンα2受容体を遮断することで、攻撃性を抑制する。
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アトモキセチンは、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、注意欠如を改善する。
◆ 問155
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解：1、5
正:[メチルフェニデートは、ノルアドレナリンやドパミンの再取り込みを阻害することで、覚醒作用を示す。]
メチルフェニデートは、シナプス前終末でのノルアドレナリンやドパミンの再取り込みを阻害することで、覚醒作用を示す。
誤:[カフェインは、キサンチンオキシダーゼを阻害することで、中枢興奮作用を示す。]
カフェインは、ホスホジエステラーゼ阻害作用、アデノシン受容体拮抗作用により中枢興奮作用を示す。
誤:[フルマゼニルは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体のGABA結合部位を遮断することで、呼吸を促進する。]
フルマゼニルは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に高い親和性を示すため、ベンゾジアゼピン系薬による呼吸抑制を改善する。
誤:[グアンファシンは、アドレナリンα2受容体を遮断することで、攻撃性を抑制する。]
グアンファシンは、前頭前皮質の錐体細胞の後シナプスにおけるα2Aアドレナリン受容体を刺激し、シグナル伝達を促進する。
正:[アトモキセチンは、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、注意欠如を改善する。]
アトモキセチンは、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、注意欠如を改善する。
