第108回薬剤師国家試験
◆問272-273
67歳男性。共同浴場に入浴に行った後、38.6℃の発熱があり薬局で購入したイブプロフェンを内服したが、1週間発熱が続き食事が摂れない状態となったため受診した。下記検査結果よりレジオネラ肺炎と診断され、入院後にレボフロキサシンの投与が検討された。◆ 問272
◆ 問273
前問で適切と考えられた記述に従った実際のレボフロキサシンの投与設計として、正しいのはどれか。1つ選べ。-
1回500mgを1日2回、12時間毎に1時間かけて点滴する。
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1回500mgを1日1回、12時間かけて点滴する。
-
1回500mgを1日1回、1時間かけて点滴する。
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1回250mgを1日3回、8時間毎に30分かけて点滴する。
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1回250mgを1日2回、12時間毎に30分かけて点滴する。
◆ 問272
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:4
誤:[β-ラクタム系抗生物質と同様に、時間依存性の抗菌薬である。]
誤:[血中濃度をMICとMPCの間の濃度域(MSW)に設定する。]
誤:[副作用を回避するため、血中濃度のトラフ値を測定する。]
正:[PK/PDパラメータとして、Cmax/MICまたはAUC/MICを用いる。]
誤:[投与間隔に対する、MIC以上の濃度維持時間(TAM)ができるだけ長くなるように投与間隔を調整する。]
レボフロキサシンは、ニューキノロン系の抗菌薬です。キノロン系、及びアミノグリコシド系は、濃度依存性抗菌作用です。高い血中濃度にすることが重要であり、PK/PDパラメータとしては、Cmax/MICや、AUC/MICを用います。
ちなみに、時間依存性抗菌作用を有する代表的抗菌薬は、βーラクタム系(T>MIC)や、グリコペプチド系、マクロライド系(AUC/MIC)です。()内が、用いるPK/PDパラメータです。
実際のレボフロキサシン(クラビット)の投与設計については、実習などで1日1回500mgという投与設計を見た覚えがあることが期待されていると思われます。
◆ 問273
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3
問272の解説参照