第108回薬剤師国家試験
◆ 問33
血小板の ADP P2Y12受容体の遮断により、血小板凝集抑制作用を示すのはどれか。１つ選べ。-
シロスタゾール
-
サルポグレラート
-
チカグレロル
-
オザグレル
-
ベラプロスト
◆ 問33
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解：3
誤：「シロスタゾール」
シロスタゾールは、血小板内でホスホジエステラーゼⅢ（PDEⅢ）を特異的に阻害し、cAMP濃度を増加させることにより血小板凝集抑制作用を示す。
誤：「サルポグレラート」
サルポグレラートは、5-HT2受容体遮断作用により血小板凝集抑制作用を示す。
正：「チカグレロル」
チカグレロルは、ADP P2Y12受容体の ADP結合部位とは異なる部位に結合し、血小板のP2Y12 受容体のシグナル伝達を遮断することで血小板凝集抑制作用を示す。
誤：「オザグレル」
オザグレルは、血小板のトロンボキサン（TX）合成酵素を阻害し、TXA2の生合成を抑制することで血小板凝集抑制作用を示す。
誤：「ベラプロスト」
ベラプロストは、プロスタグランジンI2受容体に結合し、血管平滑筋及び血小板のアデニル酸シクラーゼを活性化することによりcAMPを上昇させ、血管拡張作用、血小板凝集抑制作用を示す。
