第108回薬剤師国家試験
◆ 問35
H+,K+-ATPase を不可逆的に阻害し、胃酸分泌を抑制するのはどれか。1つ選べ。-
エソメプラゾール
-
ファモチジン
-
ピレンゼピン
-
ミソプロストール
-
テプレノン
◆ 問35
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1
正:「エソメプラゾール」
エソメプラゾールは、胃酸により活性化された後、プロトンポンプ(H+,K+-ATPase)のSH 基と不可逆的に結合し、胃酸分泌を抑制する。
誤:「ファモチジン」
ファモチジンは、胃壁細胞の基底膜にあるヒスタミンH2受容体を遮断し、ヒスタミンによる胃酸分泌を抑制する。
誤:「ピレンゼピン」
ピレンゼピンは、迷走神経に存在するM1受容体を選択的に遮断することにより胃壁細胞からの胃酸分泌を抑制する。
誤:「ミソプロストール」
ミソプロストールは、プロスタグランジンE1誘導体であり、プロスタノイドEP受容体を刺激し、胃酸分泌抑制作用、粘液分泌促進作用、粘膜血流増加作用を示す。
誤:「テプレノン」
テプレノンは、PGE2、PGI2の生合成を促進することにより、粘液分泌促進作用、粘膜血流増加作用、胃酸分泌抑制作用を示す。