第108回薬剤師国家試験

◆ 問43

血液脳関門の実体である細胞はどれか。1つ選べ。
  • 神経細胞
  • 周皮細胞(ペリサイト)
  • 星状膠細胞(アストロサイト)
  • 脈絡叢上皮細胞
  • 脳毛細血管内皮細胞

◆ 問43

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


血中の薬物は、脳へそれほど移行しません。それはなぜか といえば2点理由があります。1:血液脳関門の存在(血液 → 脳へのダイレクトコースを防ぐ)、2:血液脳脊髄液関門の存在 (血液→脊髄液のコースを防ぐ)の2点です。イメージとしては、以下の図のようになります。
108回問43画像1


血液脳関門(Blood brain barrier = BBB と略す。)の実体は、毛細「血管」の「内皮細胞」です。
一方、血液脳脊髄液関門(Blood-cerebrospinal fluid barrier = BCSFB と略す。)の実体は、「脈絡叢」の「上皮細胞」です。
正解:[脳毛細血管内皮細胞]です。