第111回薬剤師国家試験

◆ 問1

水 100 mL に、ある有機溶媒 100 mL を加えると二液相が形成され、上層が水相となった。この有機溶媒はどれか。1つ選べ。
  • ジエチルエーテル
  • 1-オクタノール
  • n-ヘキサン
  • トルエン
  • クロロホルム

◆ 問1

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


二液相が形成される条件と、上層・下層の決まり方を組み合わせて考えるのがポイントです。

まず「二液相が形成される」ためには、有機溶媒が水と混和しない(非混和性)であることが必要です。選択肢のうち、1-ブタノールは水に部分的に溶け、単一相になりやすいため除外されます。

次に「上層が水相」になるためには、有機溶媒の密度が水(1.00 g/mL)より大きい必要があります(密度の大きい方が下層)。

各溶媒の密度を比べると:

  • ジエチルエーテル:約0.71 g/mL(水より軽い→有機層が上)
  • 酢酸エチル:約0.90 g/mL(水より軽い→有機層が上)
  • n-ヘキサン:約0.66 g/mL(水より軽い→有機層が上)
  • クロロホルム:約1.49 g/mL(水より重い→有機層が下=水相が上)

クロロホルムは塩素原子3つを持つハロゲン化炭化水素で、高い密度が特徴です。「ハロゲン化溶媒は重い、水は上に浮く」と覚えると実験操作(分液操作)の問題でも応用できます。