第111回薬剤師国家試験

◆ 問107

AST はアミノ基転移反応を触媒する酵素である。活性中心のリシン残基側鎖アミノ基は、補酵素ピリドキサール 5′-リン酸(P5P)の4 位のアルデヒド基と共有結合し、P5P-AST 複合体(ア)を形成する。
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以下の図は、アによるアミノ酸Aから α-ケト酸Fへの反応を示す。各反応の説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
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  • アからBへの反応は、付加脱離反応である。
  • CからDへの反応で、リシン残基側鎖のイの部分は塩基として作用する。
  • Fが生成する反応において、Xは過酸化水素である。
  • Aが L-アスパラギン酸の場合、生成するFはオキサロ酢酸である。
  • Eは、以下に示すピリドキシン 5′-リン酸である。
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◆ 問107

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


ASTは補酵素PLP(ピリドキサール5'-リン酸)を用いてアミノ基転移反応を触媒する。P5P-AST複合体からアミノ酸のアミノ基へのシッフ塩基交換反応(トランスアルジミネーション)は付加脱離反応に分類される(選択肢1が正しい)。L-アスパラギン酸がアミノ基転移を受けると対応するα-ケト酸であるオキサロ酢酸が生成する(選択肢4が正しい)。CからDの反応でリシン残基側鎖は酸として作用し、Eはピリドキサミン5'-リン酸である。