第111回薬剤師国家試験
◆ 問115
酵素Aと酵素Bは、骨格筋又は肝臓に含まれる解糖系の酵素で、グルコースからグルコース 6-リン酸を生成する反応を触媒する。グルコース濃度に対する酵素Aと酵素Bの相対酵素活性は、下図のようになる。相対酵素活性は、反応初速度 V0 を最大反応速度 Vmax で除した値である。
以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
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酵素Aは、基質であるグルコースとの親和性が酵素Bより低い。
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グルコース濃度が5 mmol/L から 10 mmol/L に増加すると、酵素Bの反応初速 度は約2 倍になる。
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酵素Aは、グルコース-6-ホスファターゼである。
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酵素Bが触媒する反応は、グルコース 6-リン酸の濃度が上昇すると抑制され る。
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酵素Aは、主に骨格筋に含まれる。
◆ 問115
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、4
酵素AはKm値が高くグルコースとの親和性が低い(選択肢1が正しい)。酵素Aは肝臓のグルコキナーゼ(ヘキソキナーゼIV)、酵素Bは骨格筋等のヘキソキナーゼである。ヘキソキナーゼ(酵素B)はグルコース6-リン酸によるフィードバック阻害を受ける(選択肢4が正しい)。酵素Bは5〜10 mmol/Lではほぼ飽和しており2倍にはならない(選択肢2は誤り)。酵素Aはグルコキナーゼであり主に肝臓に存在する(選択肢5は誤り)。
