第111回薬剤師国家試験

◆ 問17

2019~2023 年の5 年間の陽性者発見率が最も高い新生児マススクリーニングの対象疾患はどれか。1つ選べ。
  • 先天性甲状腺機能低下症
  • メープルシロップ尿症
  • フェニルケトン尿症
  • ガラクトース血症
  • 先天性副腎過形成症

◆ 問17

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1


先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)は、新生児マススクリーニングの対象疾患の中で陽性者発見率が最も高く、約1/3,000出生に1人の頻度で発見される。

甲状腺ホルモン(T₃・T₄)の合成・分泌不全により、TSH(甲状腺刺激ホルモン)がフィードバック機構で著しく上昇するため、スクリーニングでは血中TSH値の上昇を指標として検出する。

治療はレボチロキシン(T₄製剤)の早期補充であり、生後速やかに開始することで、精神遅滞や発育障害をほぼ完全に予防できる。

比較として、先天性副腎過形成症(約1/15,000)、フェニルケトン尿症(約1/77,000)は発見率がはるかに低い。

語呂合わせ:「クレチンはTSH↑でスクリーニング、一番多く見つかる!」と覚えると、頻度・検査指標・疾患名を同時に整理できる。