第111回薬剤師国家試験
◆ 問192
がんの進行度を判定する TNM 分類に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
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原発臓器を問わず同一の基準で評価する。
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T は原発巣の大きさや浸潤の程度を示す。
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N は遠隔転移の有無と広がりを示す。
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M はリンパ節転移の有無と広がりを示す。
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T、N、M の組合せにより病期(ステージ)を決定できる。
◆ 問192
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2、5
この問題の核心は、がんの進行度を評価する世界共通の指標である「TNM分類」において、それぞれのアルファベットが何を指しているかを正確に理解することにあります。特に「N」と「M」の意味が入れ替わって出題されることが多いため、それぞれの定義をしっかり押さえましょう。
誤り:1
「全臓器共通の基準である」は、誤りです。
TNM分類はがんの進行度を測るための国際的なルールですが、評価基準(大きさや浸潤の深さの定義など)は、臓器ごとに個別に設定されています。例えば、胃がんと肺がんでは「T」の定義などが異なります。
正解:2
「T は原発巣の大きさや浸潤の程度を表す」は、正しい記述です。
T は Tumor(腫瘍)の頭文字であり、がんが最初に発生した場所(原発巣)で、どれだけ大きく、深く広がっているかを評価します。
誤り:3
「N は遠隔転移を表す」は、誤りです。
N は Node(リンパ節)の頭文字であり、原発巣の周囲にある「所属リンパ節」への転移の有無や個数を示します。遠隔転移を表すのは M です。
誤り:4
「M はリンパ節転移を表す」は、誤りです。
M は Metastasis(転移)の頭文字であり、原発巣から遠く離れた臓器(肺、肝臓、骨など)への「遠隔転移」の有無を示します。リンパ節転移を表すのは N です。
正解:5
「T・N・M の組み合わせで病期を決定する」は、正しい記述です。
それぞれの指標の数値を組み合わせることによって、臨床病期(ステージ I 〜 IV など)が確定されます。これにより、手術を行うか、化学療法を行うかといった治療方針が決定されます。
【試験対策のポイント:アルファベットの覚え方】
混乱しやすい N と M は、英語のイメージで覚えましょう。
混乱しやすい N と M は、英語のイメージで覚えましょう。
- N : Nearby(近くの)Node → 周囲のリンパ節転移
- M : far away Metastasis → 遠くへの転移(遠隔転移)
