第111回薬剤師国家試験

◆ 問20

適量の摂取により、冠動脈疾患や心不全の予防に寄与するのはどれか。1つ選べ。
  • ステアリン酸
  • ドコサヘキサエン酸
  • エライジン酸
  • パルミチン酸
  • アラキドン酸

◆ 問20

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


適量のアルコール(エタノール)摂取は、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させ、血小板凝集抑制や線溶系の活性化を通じて動脈硬化の進展を抑制する。これにより冠動脈疾患や心不全の予防に寄与することが疫学的に示されており、飲酒量とリスクの関係は「Jカーブ」を描く(少量では非飲酒者よりリスクが低下し、大量では急上昇)。

他の選択肢はいずれも有害な天然毒素である。コルヒチン(イヌサフランのアルカロイド)は細胞分裂阻害作用をもつ毒性成分、チャコニン(ジャガイモの芽に含まれるグリコアルカロイド)とリコリン(ヒガンバナのアルカロイド)は摂取すると嘔吐・下痢・神経症状を引き起こす。「適量で予防に寄与する」という条件を満たすのはアルコールのみ。

💡ゴロ:Jカーブ=少しのお酒はJ(ジョイ)、飲みすぎはリスク急上昇