第111回薬剤師国家試験

◆ 問25

水質汚濁防止法において、健康に係る有害物質についての排水基準の許容濃度として「検出されないこと」となっているのはどれか。1つ選べ。
  • 六価クロム化合物
  • アルキル水銀化合物
  • カドミウム及びその化合物
  • 大腸菌
  • ポリ塩化ビフェニル

◆ 問25

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


水質汚濁防止法の健康項目(排水基準)において、「検出されないこと」とされているのはアルキル水銀化合物PCB(ポリ塩化ビフェニル)の2種類のみです。

アルキル水銀(代表:メチル水銀)は脂溶性が高く、プランクトン→小魚→大型魚→人間という食物連鎖を経るたびに濃縮される生物濃縮が著しい物質です。熊本県の水俣病(有機水銀による中枢神経障害)の教訓から、いかなる微量でも許容しないという姿勢で最も厳しい基準が設定されています。

他の重金属には数値基準があります(カドミウム:0.03 mg/L、鉛:0.1 mg/L、砒素:0.1 mg/L、総水銀:0.005 mg/L)。総水銀でさえ数値基準があることに注目してください。アルキル水銀は「総水銀の一部」でありながら、より厳格な「検出されないこと」が課されている点が試験のポイントです。

🔑 ゴロ:「アル中はPCR(PCB)で検出ゼロ」
アルキル水銀・PCB = 検出されないこと