第111回薬剤師国家試験

◆ 問31

延髄の呼吸中枢を直接刺激して、呼吸を促進させるのはどれか。1つ選べ。
  • チペピジン
  • オキシメテバノール
  • レバロルファン
  • フルマゼニル
  • ジモルホラミン

◆ 問31

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


ジモルホラミンは、延髄の呼吸中枢に直接作用してニューロンを興奮させ、呼吸数・換気量を増加させる中枢性呼吸興奮薬である。

ここで重要な対比が試験の核心となる。同じ呼吸興奮薬でも作用部位が異なる。ドキサプラムロベリンは主に頸動脈小体・大動脈小体などの末梢化学受容器を刺激し、その求心性シグナルが延髄に伝わることで呼吸を促進する——つまり「間接的」な経路を取る。一方ジモルホラミンは、この求心性経路を介さず、延髄呼吸中枢のニューロンを直接賦活する点が決定的な違いである。

語呂として「モルホラミンは接(じかに)延髄を叩く」と覚えると整理しやすい。

また混同しやすいモルヒネ・コデインなどのオピオイドは逆に延髄呼吸中枢を抑制し、過剰投与で呼吸抑制を引き起こすことも併せて押さえておこう。「刺激 vs. 抑制」「中枢性 vs. 末梢性」の2軸で薬剤を整理することが、この分野を得点源にする鍵である。