第111回薬剤師国家試験
◆ 問32
電位依存性 Na+チャネルを遮断する抗不整脈薬のうち、心筋の活動電位持続時間に影響を及ぼさないのはどれか。1つ選べ。-
シベンゾリン
-
ジソピラミド
-
キニジン
-
ピルシカイニド
-
メキシレチン
◆ 問32
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:4
抗不整脈薬のNa⁺チャネル遮断薬(Vaughan Williams分類・クラスI)は、Na⁺チャネルへの結合・解離速度と活動電位持続時間(APD)への影響により、Ia・Ib・Icの3群に細分される。
Ia薬(キニジン、ジソピラミドなど)はNa⁺チャネルに加えてK⁺チャネル(Ikr)も遮断するため、再分極が遅延してAPDが延長し、QT間隔が延長する。
Ib薬(リドカイン、メキシレチンなど)はNa⁺チャネルの不活性化状態に選択的に結合し、APDを短縮させる。
一方、Ic薬に分類される選択肢4は、Na⁺チャネルを強力かつ持続的に遮断してPhase 0の立ち上がり速度と伝導速度を著しく低下させるが、K⁺チャネルへの影響はほぼないため、APDには影響しない。QRS幅は延長するがQT間隔は変化しないことが特徴である。
🔑 語呂で覚える分類:「Ia=延ばす・Ib=縮める・Ic=変えない」
このように、APDへの影響はNa⁺チャネル以外(特にK⁺チャネル)への副次的作用の有無で決まる点が重要である。
