第111回薬剤師国家試験

◆ 問34

ADP P2Y12 受容体を遮断して、血小板凝集を抑制するのはどれか。1つ選べ。
  • ジピリダモール
  • オザグレル
  • ベラプロスト
  • プラスグレル
  • サルポグレラート

◆ 問34

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


ADPは血小板表面のP2Y12受容体(Gi共役型)に結合し、アデニル酸シクラーゼを抑制してcAMPを低下させることで血小板凝集を促進する。クロピドグレル(選択肢4)はチエノピリジン系のプロドラッグで、肝臓でCYP2C19により活性代謝物に変換された後、P2Y12受容体のシステイン残基にチオール基を介して不可逆的に共有結合し、ADPの結合を恒久的に遮断する。その結果、Giタンパク質を介するシグナルが遮断され、血小板内cAMPが高値に維持され、凝集が抑制される。

同じ機序の薬にチクロピジン・プラスグレル(いずれもプロドラッグ)、チカグレロル(プロドラッグではなく可逆的結合)がある。一方、アスピリンはCOX阻害によるTXA₂産生抑制、シロスタゾールはPDE3阻害によるcAMP上昇、オザグレルはTXA₂合成酵素阻害と機序が異なる点を整理して覚えよう。

ゴロ:「ピドグレルはP2Y12をピシャリと遮断」