第111回薬剤師国家試験

◆ 問36

胆汁酸トランスポーターを阻害し、大腸管腔内の胆汁酸量を増加させることで便秘を改善するのはどれか。1つ選べ。
  • ルビプロストン
  • リナクロチド
  • エロビキシバット
  • トリメブチン
  • ラモセトロン

◆ 問36

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


エロビキシバットは、回腸末端の上皮細胞に発現する回腸胆汁酸トランスポーター(IBAT/ASBT)を阻害する薬剤である。通常、腸肝循環により胆汁酸の約95%は回腸で再吸収されるが、エロビキシバットがこの再吸収を阻害することで、大腸管腔内の胆汁酸量が増加する。大腸に流入した胆汁酸は、①腸管分泌(水・電解質の分泌促進)と②消化管運動の亢進という2つの作用を介して便秘を改善する。類薬のコレスチラミン(胆汁酸吸着薬)が下痢を副作用として起こすメカニズムと同じ原理を、あえて治療に応用した薬剤である点が特徴的。「胆汁酸を大腸に流し込んで便秘を解消する」とイメージすると記憶しやすい。慢性便秘症に適応を持つ日本発の新規作用機序薬として国試頻出である。