第111回薬剤師国家試験

◆ 問38

甲状腺ペルオキシダーゼを直接阻害することで、甲状腺ホルモンの生合成を抑制するのはどれか。1つ選べ。
  • プロチレリン
  • リオチロニン
  • レボチロキシン
  • プロピルチオウラシル
  • ヒトチロトロピン アルファ

◆ 問38

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)は、甲状腺ホルモン(T3・T4)合成において「ヨウ素の活性化(酸化)」「チログロブリンへのヨードチロシン残基形成(オルガニフィケーション)」「カップリング反応」の3段階を触媒するヘムタンパク酵素です。この酵素を直接阻害するのはチオアミド系薬物であり、チアマゾール(メチマゾール)やプロピルチオウラシル(PTU)がその代表です。これらは構造中のチオアミド基(-C(=S)-NH-)がTPO活性部位に競合的に作用することで酵素を阻害し、甲状腺ホルモン生合成を遮断します。

一方、選択肢の各薬物の作用機序は以下の通りです。
- ラルテグラビル(2):HIV-1インテグラーゼ(鎖転移)阻害薬
- レジパスビル(3):C型肝炎ウイルスNS5A複製複合体阻害薬
- アマンタジン(4):インフルエンザAウイルスM2チャネル遮断薬・NMDA受容体拮抗薬(抗パーキンソン)


⚠️ 正解についての確認をお勧めします

標準的な薬理学では、選択肢4のアマンタジンに「甲状腺ペルオキシダーゼを直接阻害する機序」は認められていません。問題画像の上部で一部が切れている選択肢1が、チアマゾール等のTPO阻害薬である可能性が高く、正解は1ではないかと考えられます。解答欄・問題ページの再確認をお勧めします。