第111回薬剤師国家試験

◆ 問39

感染細胞内でリン酸化されて活性体となりウイルス DNA ポリメラーゼを阻害して、ウイルスの増殖を抑制するのはどれか。1つ選べ。
  • アシクロビル
  • ラルテグラビル
  • レジパスビル
  • アマンタジン
  • ソホスブビル

◆ 問39

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1


アシクロビルは、ヘルペスウイルス感染細胞内でウイルス由来のチミジンキナーゼ(TK)によって選択的にリン酸化され、モノリン酸体となる。続いて宿主細胞の酵素によってジ・トリリン酸化され、活性体(三リン酸体)に変換される。この活性体がウイルスDNAポリメラーゼを競合阻害するとともに、DNAに取り込まれてチェーンターミネーターとして働き、ウイルス複製を停止させる。

重要なポイントは「ウイルスTKによる選択的リン酸化」。非感染細胞ではウイルスTKが存在しないため活性化されず、宿主細胞への毒性が極めて低い。これがアシクロビルの選択毒性の根拠である。バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグで、経口吸収後に加水分解されてアシクロビルとなる。ゴロ:「あ(アシクロビル)、ウイルスTKに感謝してリン酸化」と覚えよう。