第111回薬剤師国家試験

◆ 問40

アロマターゼを阻害することで、エストロゲン生合成を抑制する乳がん治療薬はどれか。1つ選べ。
  • フルベストラント
  • アナストロゾール
  • タモキシフェン
  • ゴセレリン
  • ラパチニブ

◆ 問40

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


アロマターゼは、副腎や脂肪組織においてアンドロゲン(アンドロステンジオン・テストステロン)をエストロゲン(エストロン・エストラジオール)へ変換する酵素(CYP19A1)である。閉経後女性では卵巣でのエストロゲン産生が消失するため、このアロマターゼ経由の末梢組織での産生が主なエストロゲン供給源となる。

正解の薬(アナストロゾールやレトロゾールなどの非ステロイド性、またはエキセメスタンなどのステロイド性アロマターゼ阻害薬)は、このアロマターゼを選択的に阻害することで体内エストロゲン濃度を低下させ、エストロゲン受容体陽性(ER陽性)乳がんの増殖を抑制する。

他の選択肢との鑑別ポイントとして、タモキシフェンはアロマターゼを阻害するのではなく「エストロゲン受容体に拮抗」する点が異なる。またトラスツズマブはHER2を標的とする抗体薬であり機序が全く別である。

🔑 語呂:「アロマ(ターゼ)を止めてエストロゲンをブロック=アロマターゼ阻害薬」と整理し、閉経後・末梢組織・CYP19A1阻害の三点をセットで覚えよう。