第111回薬剤師国家試験
◆ 問50
医薬品の原薬を微粉砕することによって増大するのはどれか。1つ選べ。ただし、粉砕による二次粒子の形成はないものとする。-
流動性
-
充てん性
-
溶解性
-
安定性
-
結晶性
◆ 問50
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3
微粉砕によって粒子径が小さくなると、比表面積(単位質量あたりの表面積)が増大する。
球形粒子を例にとると、半径 r の粒子1個の表面積は 4πr²、体積は (4/3)πr³ であるから、比表面積は 1/r に比例する。つまり、粒子径が小さくなるほど比表面積は反比例的に大きくなる。
比表面積が増大すると溶媒との接触面積が広がるため、溶解速度(Noyes-Whitney式:dC/dt ∝ S)も上昇し、難溶性薬物の吸収改善につながる。
一方、粉砕によって粒子が小さくなると粒子間の付着・凝集力(van der Waals力)が相対的に強まり、流動性・嵩密度は低下する。溶解度(飽和溶解度)は粒子径にほぼ依存しないため変化しない(極めて微細な領域ではOstwald-Freundlich式により若干上昇するが、通常スケールでは無視できる)。
🔑 語呂・ポイント:「粒子が小さくなれば比表面積は大きくなる(反比例の関係)」と覚えよう!
