第111回薬剤師国家試験

◆ 問99

次の化学構造をもつ日本薬局方医薬品の確認試験として適切なのはどれか。2つ選べ。ただし、試験に用いる本品の量や試薬・試液の量、反応条件などは日本薬局方に規定されたとおりとする。
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  • 本品に塩酸を加えて加熱した液は、亜硝酸ナトリウム試液、アミド硫酸アンモ ニウム試液を加えた後、N,N-ジエチル-N ′-1-ナフチルエチレンジアミンシュウ 酸塩試液を加えると赤紫色を呈する。
  • 本品を直火で加熱するとき、紫色のガスを発生する。
  • 本品の水溶液にニンヒドリン試液を加え、水浴中で加熱するとき、液は紫色を 呈する。
  • 本品に水酸化ナトリウムを加え、徐々に加熱して融解し、炭化する。冷後、希 塩酸を加えるとき、発生するガスは潤した酢酸鉛(Ⅱ)紙を黒変する。
  • 本品につき、酸化銅を皮膜した銅網につけて燃焼させる試験を行うとき、緑色 を呈する。

◆ 問99

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4、5


図の化合物はイミダゾール環と1,3-ジチオラン環を持ち、塩素原子と硫黄原子を含むルリコナゾール(アゾール系抗真菌薬)と考えられる。硫黄原子を含むため、NaOHで融解後に希塩酸を加えるとH₂Sが発生し酢酸鉛(II)紙を黒変させる(選択肢4が正しい)。塩素原子を含むためバイルシュタイン試験(銅網上で燃焼)で緑色炎色反応を示す(選択肢5が正しい)。ジアゾ化反応やニンヒドリン反応は本化合物の構造には適用できない。