第97回薬剤師国家試験
◆ 問152
交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
ナファゾリンは、アドレナリンβ2受容体を刺激し、鼻粘膜血管を拡張させる。
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エフェドリンは、アドレナリンβ受容体刺激作用及び交感神経節後線維終末からのノルアドレナリン遊離促進作用を示す。
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クロニジンは、交感神経節後線維終末のアドレナリンα2受容体を刺激し、ノルアドレナリン遊離を促進する。
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ラベタロールは、アドレナリンβ1受容体を選択的に遮断し、眼圧を低下させる。
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ブナゾシンは、アドレナリンα1受容体を選択的に遮断し、眼圧を低下させる。
◆ 問152
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2、5
ナファゾリンは、アドレナリンα1受容体を選択的に刺激し、鼻粘膜血管を収縮させる。
エフェドリンは、混合型交感神経興奮薬であり、アドレナリンβ受容体刺激作用(直接作用)と交感神経終末からのノルアドレナリン遊離促進作用(間接作用)を併せもつ。
クロニジンは、アドレナリンα2受容体を選択的に刺激し、交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を抑制する。
ラベタロールは、アドレナリンα、β受容体遮断薬であり、α1受容体遮断による血管拡張作用及びβ1受容体遮断による心機能抑制作用により血圧を低下させる。
ブナゾシンは、アドレナリンα1受容体を選択的に遮断し、ブドウ膜強膜流出路からの眼房水流出を促進することで眼圧を低下させる。