第97回薬剤師国家試験

◆ 問162

血液に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • アルガトロバンは、プロスタノイドIP受容体を刺激し、血小板凝集を阻害する。
  • ウロキナーゼは、フィブリノーゲンに強く結合し、フィブリンの生成を抑制する。
  • ダルテパリンは、アンチトロンビンⅢに結合し、Ⅹa因子の活性を阻害する。
  • トラネキサム酸は、プラスミンのリシン結合部位に結合し、プラスミンによるフィブリンの分解を阻害する。

◆ 問162

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


アルガトロバンは、抗トロンビン薬であり、アンチトロンビンⅢ非依存的に抗トロンビン作用を示し、フィブリン生成や血小板凝集を抑制する。


ウロキナーゼは、血液中に存在するプラスミノーゲンのプラスミンへの変換を促進し、フィブリン分解を促進する。


ダルテパリンは、低分子ヘパリン製剤であり、アンチトロンビンⅢに結合し、セリンプロテアーゼの活性を抑制することで、Ⅹa因子の活性を阻害する。


トラネキサム酸は、プラスミンやプラスミノーゲンのリシン結合部位に結合し、プラスミンやプラスミノーゲンがフィブリンに結合することを抑制することで、プラスミンによるフィブリンの分解を阻害する。