第97回薬剤師国家試験

◆ 問167

単純拡散による薬物の生体膜透過に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • イオン形薬物は、非イオン形薬物と比べて透過性が高い。
  • 脂溶性薬物は、水溶性薬物と比べて透過性が高い。
  • 高分子薬物は、低分子薬物と比べて透過性が高い。
  • 透過速度はMichaelis-Menten式で表される。
  • 構造類似薬物の共存により、透過速度が低下する。

◆ 問167

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


単純拡散による薬物の生体膜透過では、pH分配仮説が成立し、分子形の薬物及び脂溶性の薬物は透過しやすい。


単純拡散による薬物の生体膜透過では、高分子薬物は、低分子薬物と比べて透過性が低い。


単純拡散による薬物の生体膜透過では、その透過速度はFickの法則に従う。なお、透過速度がMichaelis-Menten式で表されるのは、担体輸送(能動輸送、促進拡散)である。


単純拡散による薬物の生体膜透過では、構造類似薬物が共存しても、透過速度は変化しない。なお、構造類似薬物の共存により、透過速度が低下するのは、担体輸送(能動輸送、促進拡散)である。