第97回薬剤師国家試験

◆ 問29

終板の持続的脱分極により骨格筋弛緩作用を示すのはどれか。1つ選べ。
  • パンクロニウム
  • ベクロニウム
  • ダントロレン
  • スキサメトニウム
  • A型ボツリヌス毒素

◆ 問29

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


終板の持続的脱分極により骨格筋弛緩作用を示すのは、スキサメトニウムである。

パンクロニウム及びベクロニウムは、神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体(NM受容体)を競合的に遮断することにより、骨格筋弛緩作用を示す。

ダントロレンは、リアノジン受容体を遮断して横行小官から筋小胞体への興奮の伝達過程を遮断することで筋小胞体からのCa2の遊離を抑制し、骨格筋弛緩作用を示す。

A型ボツリヌス毒素は、運動神経終末からのアセチルコリンの遊離を抑制することにより、骨格筋弛緩作用を示す。