第97回薬剤師国家試験
◆問302-303
55歳男性。尋常性乾癬の治療のため、シクロスポリンカプセル25 mgが処方された処方せんを保険薬局に持参した。この男性は、2ヶ月前の来局時に、近所の内科医よりニフェジピン徐放錠20 mg、ピタバスタチンカルシウム錠1 mg、ファモチジン錠20 mgを投薬されていることが、薬歴簿に記載されていた。そこで、医薬品添付文書の「使用上の注意-相互作用」の項目を確認したところ、薬歴簿に記載されていた薬剤の中に、シクロスポリンとの併用が問題となる薬剤が含まれていた。
◆ 問302
この相互作用について、内科医から投薬されている医薬品の添付文書を用いてさらに確認することとした。医薬品添付文書の「使用上の注意−相互作用」以外に、この相互作用に関する情報が掲載されていると考えられる項目はどれか。2つ選べ。-
禁忌
-
用法・用量に関する使用上の注意
-
薬物動態
-
臨床成績
-
取扱い上の注意
-
承認条件
◆ 問303
◆ 問302
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、3
医薬品添付文書において、相互作用に関する情報は、「使用上の注意-相互作用」以外に「警告」、「禁忌」、「原則禁忌」、「使用上の注意−慎重投与」、「使用上の注意−重要な基本的注意」、「薬物動態」などに記載される可能性がある。
◆ 問303
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:5
薬歴簿より、シクロスポリンとの併用が問題になる薬剤を確認した場合には、患者に対して現在服用中の薬物について再確認する必要がある。現在も薬歴簿に記載されている薬剤を服用している場合には、処方医にシクロスポリンの処方変更に関する疑義照会を行う必要がある。