第98回薬剤師国家試験

◆ 問136

COD(化学的酸素要求量)の測定法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
  • COD値は、測定法の違いによって異なる。
  • 過マンガン酸は、二クロム酸より酸化力が強い。
  • 二クロム酸法では、還流による加熱操作が必要である。
  • アルカリ性過マンガン酸法では、Clの妨害を防ぐためにAgNO3を用いる。
  • 酸性高温過マンガン酸法は、工場排水試験のJIS法に用いられている。

◆ 問136

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


CODの測定法には、二クロム酸法、酸性高温過マンガン酸法、アルカリ性過マンガン酸法があり、測定法によって得られるCOD値は異なる。


酸性高温過マンガン酸法やアルカリ性過マンガン酸法は、二クロム酸法に比べ、酸化力が弱い。


二クロム酸法では、還流冷却器を付けて2時間の加熱操作が必要である。


アルカリ性過マンガン酸法は、Clの影響を受けにくいため、Clの妨害を防ぐためにAgNO3を用いる必要はない。なお、酸性高温過マンガン酸法では、Clの影響を受けるため、Clの妨害を防ぐためにAgNO3を用いる。