第98回薬剤師国家試験
◆ 問166
薬物の消化管吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。１つ選べ。-
弱酸性薬物を経口投与した場合、胃で溶解した後、小腸で析出し、吸収が不良となることがある。
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弱塩基性薬物の単純拡散による吸収は、一般に、消化管内のpHが低い方が良好である。
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多くの薬物は、胃で良好に吸収されるため、胃内容排泄速度の変化により吸収が影響を受けることはない。
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リボフラビンは脂溶性が高く、小腸全体から良好に吸収される。
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アンピシリンは、親水性が高く膜透過性が低いため、吸収改善のための脂溶性のプロドラッグが開発されている。
◆ 問166
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解：5
弱酸性薬物は、小腸よりpHが低い胃で溶解している場合、小腸においても溶解している。よって、弱酸性薬物を経口投与した場合、胃で溶解した後、小腸で析出することはない。
弱塩基性薬物はアルカリ性条件下で分子形として存在している。よって、弱塩基性薬物の単純拡散による吸収は、一般に、消化管内のpHが高い方が良好である。
多くの薬物は、小腸で良好に吸収されるため、胃内容排泄速度の変化により吸収に変化が現れることがある。
リボフラビンは水溶性が高く、小腸上部に存在する特殊輸送系により吸収される。
アンピシリンは、親水性が高く膜透過性が低いため、吸収改善のための脂溶性のプロドラッグ（バカンピシリンなど）が開発されている。
