第98回薬剤師国家試験

◆ 問180

リポソームに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 大豆油とレシチンで調製される閉鎖小胞であり、静脈内投与後、炎症部位へ選択的に移行する薬物運搬体として利用される。
  • 脂質二重膜からなる閉鎖小胞であり、水溶性及び脂溶性いずれの薬物も含有することができる。
  • 通例、直径数µm〜数百µmの大きさで、薬物を芯物質としてこれを高分子物質で被覆したものであり、薬物の安定化や放出制御に利用される。
  • ポリエチレングリコールで表面を修飾することで、血中滞留性が向上する。

◆ 問180

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


リポソームは、脂質二重膜からなる閉鎖小胞であり、水溶性及び脂溶性いずれの薬物も含有することが可能である。なお、大豆油とレシチンで調製されるO/W型乳剤で、静脈内投与後、炎症部位へ選択的に移行する薬物運搬体として利用されるのは、リピドマイクロスフェアである。


通例、直径数µm〜数百µmの大きさで、薬物を芯物質としてこれを高分子物質で被覆したものであり、薬物の安定化や放出制御に利用されるのは、マイクロカプセルである。


リポソームの表面をポリエチレングリコールで修飾すると水溶性が高くなり、血中滞留性が向上する。