第98回薬剤師国家試験

◆ 問192

薬物治療の効果判定の統計処理に用いられるTukey法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • すべての群の同時対比較を行う検定方法である。
  • 1つの対照群と2つ以上の処理群を比較検定する方法である。
  • 分散が等しくないデータの比較検定に適している。
  • 正規分布に従わないデータの比較検定に適している。
  • パラメトリックなデータの比較検定に適している。

◆ 問192

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


本法は、多群を比較する際、すべてのペアにおける比較(同時対比較)を行えるようにした方法である。例えば、A、B、Cの3群を比較する場合、A−B、A−C、B−Cのようにすべてのペア比較を行えるようにした方法である。


1つの対照群と2つ以上の処理群を比較検定する方法は、Dunnett法である。Dunnett法は、多群の1つの群を基準として、その他の群とのペア比較を行えるようにした方法である。例えば、A、B、Cを比較する場合、Aを基準としてA−B、A−Cの比較を行えるようにした方法である。


本法は、等分散性、正規性を示すデータ(パラメトリックなデータ)の比較検定に用いられる。