第99回薬剤師国家試験

◆ 問151

生体内情報伝達をつかさどる受容体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 細胞膜受容体には、Gタンパク質共役型、イオンチャネル内蔵型及び1回膜貫通型がある。
  • 神経筋接合部に存在するニコチン性アセチルコリン受容体は、Gタンパク質共役型である。
  • 血管内皮増殖因子(VEGF)受容体は、1回膜貫通型である。
  • 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体は、イオンチャネル内蔵型である。
  • サイトカイン受容体は、核内に存在する。

◆ 問151

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


細胞膜受容体には、以下に示す3つの型が存在する。
・Gタンパク質共役型(7回膜貫通型)
・イオンチャネル内蔵型(4〜5回膜貫通型)
・酵素活性内蔵型(1回膜貫通型)


神経筋接合部に存在するニコチン性アセチルコリン受容体(NN受容体)は、イオンチャネル(Naチャネル)内蔵型である。


血管内皮増殖因子(VEGF)受容体は、酵素活性内蔵型(チロシンキナーゼ型)受容体であり、1回膜貫通型である。


心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体は、酵素活性内蔵型(膜結合性グアニル酸シクラーゼ型)であり、1回膜貫通型である。


サントカイン受容体は、核内ではなく細胞表面に存在する。