第99回薬剤師国家試験

◆ 問152

アドレナリン作動薬の基本骨格に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 基本骨格はフェニルエチルアミンである。
  • 芳香環とアミノ基の間に炭素原子が3個存在する場合に、最も強いアドレナリン受容体刺激作用を示す。
  • アミノ基に結合しているアルキル置換基が大きいほど、アドレナリンβ受容体刺激作用が強い。
  • 芳香環の3,4位にヒドロキシ基がつくことで、アドレナリンα及びβ受容体刺激作用は最大となる。
  • 芳香環のヒドロキシ基がなくなると、中枢作用が強くなる。

◆ 問152

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


アドレナリン作動薬の基本骨格は、フェニルエチルアミンである。


構造中にフェニルエチルアミン(芳香環とアミノ基の間に炭素原子が2個存在する構造)を有する場合に、最も強いアドレナリン受容体刺激作用を示す。


アミノ基に結合しているアルキル置換基が大きいほど、β受容体への選択性は高くなる。


構造中にカテコール骨格(芳香環の3,4位にヒドロキシ基が結合している構造)を有する場合に、アドレナリンα及びβ受容体刺激作用が最大となる。


芳香環のヒドロキシ基がなくなると、脂溶性が増大し血液脳関門を通過しやすくなるため、中枢作用が強くなる。