第99回薬剤師国家試験

◆ 問195

 新生児、乳児への投与禁忌とその理由に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • スルファメトキサゾール・トリメトプリム顆粒剤は、高ビリルビン血症を発症する恐れがあるため、新生児には投与禁忌である。
  • クロラムフェニコールコハク酸エステルナトリウム注射剤は、呼吸抑制を起こすことがあるため、低出生体重児、新生児には投与禁忌である。
  • アミノ安息香酸エチル末(内用)は、メトヘモグロビン血症を起こすことがあるため、乳児には投与禁忌である。
  • ジアゼパム坐剤は、中枢神経抑制作用が強いので、乳児には投与禁忌である。

◆ 問195

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


 スルファメトキサゾールはサルファ剤であり、血漿タンパク質と強く結合することから、新生児に投与すると、タンパク置換により高ビリルビン血症を発症する恐れがあるため、新生児には投与禁忌である。


 クロラムフェニコールコハク酸エステルナトリウム注射剤は、新生児に投与するとグレイ症候群を引き起こす可能性があるため、新生児には投与禁忌となっている。


 アミノ安息香酸エチル末(内用)は、乳児に投与するとメトヘモグロビン血症を起こすことがあるため、乳児には投与禁忌である。


 ジアゼパム坐剤は、代謝機能が未発達な乳児には慎重投与であるとされているが、投与禁忌ではない。