第99回薬剤師国家試験
◆問248-249
40歳男性。心室頻拍・心室細動の既往歴がある。内科診療所にて、ピロリ菌の除菌を行うこととなった。また、同時に貧血があることを指摘され、除菌と同時に治療することとなり、以下の薬剤が処方された。
◆ 問248
処方された薬剤の作用に関する記述として、いずれの薬剤にも該当しないのはどれか。1つ選べ。-
酸性条件下で、H+,K+−ATPaseを可逆的に阻害する。
-
細菌のリボソームに結合し、タンパク質合成を阻害する。
-
細菌のトランスペプチダーゼを阻害し、細胞壁合成を阻害する。
-
腸内細菌叢を正常化し、整腸作用を示す。
-
鉄欠乏性貧血患者において、血清鉄を増加させる。
◆ 問249
◆ 問248
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1
今回処方されている薬剤の作用を以下に示す。
・ランソプラゾールカプセル
酸性条件下でH+,K+−ATPaseを非可逆的に阻害することにより胃酸分泌を抑制する。
・アモキシシリンカプセル
細菌のトランスペプチダーゼを阻害して細胞壁合成を阻害する。
・クラリスロマイシン錠
細菌リボソームの50Sサブユニットに結合してタンパク質合成を阻害する。
・酪酸菌錠
腸内細菌叢を正常化し、整腸作用を示す。
・クエン酸第一鉄ナトリウム錠
血清鉄を増加させる
上記より、本処方には、選択肢1の作用を有する薬物は含まれていない。
◆ 問249
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3
問題文に「心室頻拍・心室細動の既往歴がある」と記載されていることから、副作用としてQT延長や心室頻拍、心室細動を起こすクラリスロマイシンを投与する場合は注意が必要である。