第99回薬剤師国家試験

◆ 問40

Bcr-Ablチロシンキナーゼを阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す薬物はどれか。1つ選べ。
  • メトトレキサート
  • イマチニブ
  • ブレオマイシン
  • ゲフィチニブ
  • イリノテカン

◆ 問40

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


Bcr−Ablチロシンキナーゼを阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す薬物はイマチニブである。イマチニブは、慢性骨髄性白血病でみられるフィラデルフィア染色体由来のBcr−Ablチロシンキナーゼを阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す。


メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、チミジル酸合成系およびプリン合成系を抑制することにより抗悪性腫瘍作用を示す。


ブレオマイシンは、フリーラジカルの生成により非酵素的にDNA鎖を切断することで、抗悪性腫瘍作用を示す。


ゲフィチニブは、EGFR(上皮成長因子受容体)チロシンキナーゼを選択的に阻害し、腫瘍細胞の増殖を抑制することにより抗悪性腫瘍作用を示す。


イリノテカンは、トポイソメラーゼⅠの阻害を介してDNA合成を阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す。